工学研究科教授
神戸 宣明
産業の担い手である企業にとって、その産業を支えるためには新技術創成が重要であり、中核となる若手研究者の活躍が必須です。ここ数年、競争力の源泉である優秀な人材獲得の面での競争はグローバル化し、熾烈になってきました。産業界では高度な専門性、研究力、幅広い知識や技術推進能力などを有する多様な人材の確保に注力し始めました。
そのような人材を育成するためには、高い専門性をもった研究者が様々な経験を通して視野を広めることが肝要であり、従来のように、母校の大学院だけで研究するのではなく、国内外の他大学や研究機関、あるいは企業などにおいて、異分野や融合領域での研究に挑戦し、チャレンジ精神を養うことのできる、高度人材に対する育成システムの構築が求められます。このシステムの要点は、「意欲と能力が高い若手研究者」を対象とした、企業の第一線や国際的な研究機関において通用する高度人材の育成です。
大阪大学工学研究科では、大学院の若手教員、ポスドク、博士・修士課程学生、社会人技術者を含めた若手研究者を人物本位で選抜し、意欲あふれ、創造性に優れた人材を育成するための高度人材育成施策として、(1)大学自身により、卓越した研究能力をもつ若手研究者を育成するシステムと、(2)産学が一体となって研究マネジメント能力を備えた研究リーダーの人材育成に取り組むシステムの構築が重要ととらえ、平成20年4月付けで「高度人材育成センター」を設置しました。
大阪大学は、産学連携事業において、関西企業との連携を中心に、突出して積極的な取り組みを継続して展開し、実質的な実績を積み上げてきています。この連携を基盤としてさらにもう一歩進め、企業の研究機関などと共同研究プロジェクトを利用して、大学院の博士課程修了者、および若手研究教員が弱いと言われる研究マネジメント能力を高め、さらに、従来の育成プログラムではなおざりにされてきた、研究者の研究提案力、遂行能力に対する客観的、適切な評価とそのフィードバックシステムを構築し、高度な専門性、研究力、幅広い知識や技術推進能力を有する多様な人材を育成することを目指して活動してまいります。
- ●教育力・人間力向上研修
●新任者研修、総務研修 -
●研究企画提案力・評価能力育成
●研究リーダーのための指導力・社会人基礎力育成
●「グローバル若手研究者フロンティア研究拠点」活動支援 - ●企業からの受託で人材育成事業を推進
●アナログ技術コース、技術管理コース - ●留学生による日本企業のグローバル化
●「産学協働による環境共生型ものづくり高度人財育成プログラム」活動支援 - ●若手教員の研究マネジメント力育成
●博士課程学生、ポスドクの幅広い視野の涵養
- ●インターンシップ オン キャンパス
学内での企業研究者によるプロジェクト推進
●エデュケーション イン カンパニー
企業での教員、ポスドク、学生による研究推進 - ●社会人博士の応募、開拓推進支援
●長期インターンシップのコーディネート - ●高度専門工学の再教育:アナログ回路講座
●各専門分野における教育プログラム開拓
●産業界ニーズ調査 - ●講義、セミナー、研修プログラム
コミュニケーションスキル、段取り力育成など
●実践講義
研究テーマ推進への企業講師アドバイス - ●大学教育を担当する教職員としての使命、役割、心構えの涵養
●教員と事務職員の共同参加による人的ネットワーク構築
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吹田市山田丘2-1
大阪大学 福利厚生棟ファミール(食堂)南側・E1棟西側
- ■モノレール 阪大病院前 下車
- ■JR 茨木駅 近鉄バス「阪大本部前」行き 「阪大本部前」下車(約20分)
- ■阪急電車
A)茨木市駅 下車 近鉄バス「阪大本部前」行き 「阪大本部前」下車(約25分)
B)北千里駅 下車 徒歩(約20分) - ■北大阪急行(地下鉄 御堂筋線)
北千里中央駅 下車 阪急バス「阪大本部前」行き 「阪大本部前」下車(約20分) - ※自家用車でのご来場も可能です(事前にご相談ください)
大阪大学大学院工学研究科附属 高度人材育成センター
Tel:06-6879-4127
Fax:06-6879-4127